第135回 あずき粥
あけましておめでとうございます。今年は辰年です。
龍 翔 万 年 寿 (りゅうしょうまんねんのじゅ)
「四瑞のひとつである龍が高くとんで、世の中の平安を願い人々の長寿を祝福するという詩」
新年の書初に書いた詩です。龍がむつかしいけんど、勢いよう書くとかっこエェ。
NHKの大河ドラマの龍馬の字は紫舟さんが書いたはって、龍が翔んでいるような、いきいきした書体が素晴らしかった。
中国では鳳凰(ほうおう)、麒麟(きりん)、亀と共に四瑞(しずい)のひとつに数えられてて、神聖視されてきたさかい、
龍があらわれることはおめでたい事とされてて、お祝の日の掛軸や置物に使われました。
禅の世界では修行者のことを龍子というけんど、それより立派な修行者のことを龍鱗(りゅうりん)というそうな。
ほんで禅宗の天井には龍が描いてあるのやろなあとガッテンしました。
十二支の中でただひとつ想像上の動物やけど、案外身のまわりにも龍があるのんに気ィ付きます。
ラーメン鉢にも龍が描いたあるし、和歌山には龍神温泉ゆうええ温泉もある。
サッカーの神さんの白峯神社の摂社に白峯潜龍社があって、龍神さんをお祭りしてはる。
そばに湧いてるお水をいただくと、家系にまつわる悪縁を断ち、盗難・災難除、病気平癒、家業隆昌ときいて
おまいりさしてもらいました。

この地は公家の飛鳥井さんの屋敷跡で、昔からええお水が湧いてるところです。
清少納言は「井は飛鳥井」とゆうてはる。もちろん飛鳥井もこんこんとわいてます。
同じ敷地内にあるけど龍神さんのお水がまったりしてるような気ィがしました。
話はとびますが、中村軒でも昔から井戸を掘ってて、美味しいお水を使うてお菓子作りをしています。
毎日美味しいお水を飲みなれてるのんで、水のおいしさはようわかりまっせ。
「水のええとこは家相もよろしい。ええ水で炊いたもんは何でもおいしおす」
とおばあちゃんはいつも言うてはった。
特におかいさんがおいしい。
家中おかいさんが好きで、寒い折には芋粥や餅粥やと炊きます。
1月15日は小正月で、あずきのおかいさんを炊きます。
あずきにはビタミンB1B2鉄分がたんと含まれてありがたいお豆さんです。
開いたお鏡さんのお餅もおかいさんの中に入れてあつあつをいただきます。
このときあずきをたんとめに炊いといて、おぜんざいを作るのんも楽しみです。
これでお正月も終わり。普段の毎日がはじまります。
若い人は「あずき粥を食べたことがない」とゆわはる。
「中村軒でマサコさん自慢のあずき粥を食べる会をしてえな」と言われて私もその気になりました。
呪力のある魔除けのあずきをいただくと、病気をはらい魔をよせつけず必ず健やかな生涯を過ごせること
間違いありまへん。
この年も中村軒をよろしゅうおたのもうします。
めでたし、めでたし
- 2012.01.01 Sunday
- 上京区(西陣・北野・御所周辺)
- 07:30
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- by nakamuraken


