第234回 屋久杉と中村軒

花大好きの私が今一番行きたいとこは屋久島です。

 

ヤクシマとゆう名のつく山野草がたんとあって、前に「ヤクシマ萩」をもろて、その可憐さがうれしいて

大事にしてたけど、庭におろして何年かたったら普通の萩みたいに大きなってしもた。

 

屋久島の高地で厳しい環境で育ったさかい、普通の植物の何分の1にも矮小化した植物が多いのやて。

 

ヤクシマリンドウは絶滅危惧種となってる。

ヤクシマツツジは杉の樹幹に付いて白い花を咲かせると聞いてる。
見たいなあ・・・

 

話はとびますけんど、うちのオジィちゃんの一番の自慢は「くぬぎの木」を使ておくどさんで炊いてる

「餡」がどこにも負けんほど美味しいこと。


もう一つの自慢は中村軒の建物が日露戦争のとき桧の山を買うて桧の木のええとこどりにして建てた

桧普請やゆうことです。特に座敷の天井板は屋久杉で、そのときの大工さんが一日一枚しか削らはらへん

かった事。なるほど、他の天井板と比べたら木目が細こうて趣が深い。

 

 

屋久杉の、栄養の乏しい花崗岩の山地に育ったさかい成長が遅うて木質が緻密な上、樹脂分が多いそうな。

 

1993年に屋久島が世界遺産に認定されてから伐採は全面禁止となりました。
今、民芸品として売られてるのんは土埋木とゆうて江戸時代に伐採されて、土の上に放置されたもんを

使てるのやて。2019年にはこれも禁止となって、現在屋久杉は入手不可能となりました。

 

オジィちゃんは一日一回は屋久杉の天井を見上げては「ええもんや」とご満悦。
そしてお茶をいれて自慢のこしあんのかつら饅頭を食べはる。


亡くならはったけど、みほとりに自慢のもんを持ってるのんは幸せな人生やったにちがいない。

私は座敷の柱にある蝶の帽子掛が好きで、2つあったのに知らん間にひとつになってる。なんでや?

 

 

この家を建てはったんは創業者の芳松さんやけど、お酒のみのおじいさんがその掛け物を注文しやはったとは

どうしても思えへんさかい、センスのええ大工さんが付けはったに違いおへん。

 

座敷の戸をあけると縁側で、そのむこうに庭がある。
オジィちゃんは庭と言わんと「せんざい」と言うたはった。

「前栽」と書く。木や草を植え込んだ庭のことと辞書に書いたある。


せんざいがあるだけで風が通って座敷にほどよい光が届く。
四季の花も楽しみやのに「虫が入る」「花粉症で、閉めて」ゆう人も多いのでガラス戸を閉めてます。

 

 

このガラスは昔のゆらぎのあるガラスが入れたあって大好きやったのに、いつか割ってしもて今は普通の

ガラスが入ってます。残念です。

 

「滅びゆくものみな美し」と言いますけど、昔のいいところを残して今の生活に調和するようなお店に

なりますようにと努力いたしましょう。

 

屋久島の縄文杉は樹齢4000年とか。これは神さんにちがいない。
この神さんにお力をいただいて、エエ仕事ができますように、皆さんがほっとくつろげるお店になります

ようにとお願いに行きたいなあ。

 

ほなこの月もめでたし、めでたし。
 


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