第232回 おふださん

   木の間出る人に二月の光かな   高浜虚子

 

はや二月となりました。

 

節分の翌日が立春で、2月4日頃にあたります。
禅宗ではこの日「立春大吉」と書いたおふだを寺院堂舎の入口に貼らはる。

 

京都の人はおふだが好きで、おばあちゃんは「おふださん」とゆわはる。
古い商家ではいろんなおふだが貼ってある。

 

まずは愛宕山の火の用心のおふだです。昔は愛宕山には月まいりと言うて
毎月おまいりをしました。それだけ火事は恐ろしかったんやろ。

 

 

2月23日には7日間ご祈祷されたご本尊五大力尊の「七難即滅七福即生」の
ありがたいおふだがいただけます。

 

私が大好きなのは徳力先生の火の用心のおふだ。
「かきのもとひとまる
火気元(かきのもと)火止る(ひぃとまる)」
鉄斎書の龍が書いたある火の用心のおふだです。

 

 

中村軒から10月から耐震工事もはいるのんで、工事家相の心配を除くという
城南宮さんへお詣りします。


住居を清めるお砂をいただいて敷地の四隅と中央に撒きます。これで安心安心どす。

この頃若い人の間にも寺社にお詣りして御朱印をいただくのがブームとなってるそうな。


神さん仏さんに心の内を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になる。

境内はすがすがしいし、季節のお花が咲き、又桜や紅葉の名所の所も多い。
そしてたいてい参道には名物のお菓子屋はんがある。

 

寺社ではないけど、中村軒では桂離宮の帰りに立ち寄ってくれはるお客さんも多い。

 

この方達が店に来てくれはって、よう聞かれるのんが上がり框(かまち)にかかってる
七福神の押絵です。明治16年(1883年)中村軒創業の折、下桂村のお裁縫の先生が7人、
ひとりひとつの神さんを押絵にして額に入れ、お祝いとして頂いたそうな。

137年年間お客様をお迎えしてくれてはったんやろなあ。

 

 

最近お寺でも神社でもおまいりするのに椅子を用意してくれてはるとこが多い。
中村軒でもこのたびの工事で椅子席を増やそうと計画中です。


「車椅子のお客様でも足のお悪い方でも気楽に利用してくれはんのとちゃうか」と
息子が申します。

 

「今の風情をこわさんようにしてや」と私がくどくど言うてますけど、大工さんが
知恵をしぼってくれたはるのんで、絶対お客さんも気に入ってくれはること間違いおへん。
どうぞ楽しみにしておくりやす。

 

いつまでも気軽でくつろげる中村軒でありたいと一同申し合わせています。
どうぞよろしゅうおたの申します。

 

ほな今月もめでたし、めでたし。


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