第150回 おだんごあれこれ


   母かばふ都踊の廊下かな   くに女


京の春は都踊ではなやぎを増します。

明治維新後、天皇さんが東京へ移らはって、寂しいなった京都に活気を取り戻そうと開かれた博覧会の
余興として「花街の芸舞妓の踊りをやろやないか」と槇村知事さんが言わはった事から始まったんやて。

知事さんが「みやび踊り」にしようと言わはったけんど、
「京都が都やった事を忘れんように『都をどり』にしたらどうどすやろ」と八千代はんが言わはって
「都をどり」に決まりました。

祇園の花街は団子を連ねた模様の提灯に照らされて風情は格別です。

つなぎ団子の提灯は祇園花町8ヶ町の頭文字を丸で囲み円形につなげたものやそうな。

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都をどりには観覧の前に藝妓さんのお点前でお茶の接待があります。
お土産に都をどり特製の団子皿がいただける。

ちょうちんやお皿だけでのうて、春はやっっぱり花見だんご。
中村軒の花見だんごは上等の米の粉を蒸して搗いて作ります。
一般の花見だんごより、こしが強うてかみしめるほどおいしい。

中村軒の花見だんご

花見だんごの他におだんごの種類もたんとあって

 黒みつだんご…黒砂糖の練込のだんごで、上からキナコをかけています。
 よもぎだんご…茹でてあくをぬいたよもぎを搗き込み粒あんを包んでいます。
 お迎えだんご…お盆のおしょらいさんの何もはいってへんおだんごやけど、
 お送りだんご…白砂糖をつけて食べるとなんともいえん美味しさです。
 月見だんご…中村軒では三種類作っています。
       ・おだんごの上にあんをのせたもん
       ・丸い形で中にこしあんを包んだもの
       ・あんなしで和三盆をつけながら食べるもの

お菓子

全国にはいろんなおだんごがあります。
おだんごは人々に愛され続けてきたおやつやったんに違いありません。

先日四国の松山へ行って来ました。
ここには「坊ちゃんだんご」があります。

夏目漱石の小説「坊ちゃん」の中で「温泉の帰りに立ち寄って二皿7銭で食べた旨いと評判の団子」とでてくる。

もとは松山の復興に力を尽くさはった町長の伊佐庭さんが湯晒(ゆざらし)団子を考えはったんが始まりやそうな。

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私が一度食べてみたいなと思てたおだんごは、滋賀県草津穴村のくしだんごで、
末広がりの竹串と小粒の団子が並んでる。200年以上も前からある。

穴村には子供のおねしょや癇の虫にきくお灸の治療院があって治療に来た子供たちのために
焼団子を売り出さはったことからあなむら名物となりました。

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おばあちゃんから聞いた話でおもしろかったんは「おかめ団子」です。
江戸時代水野家の浪人の諏訪さんが、珍しい亀を釣らはってそれを見世物にして茶店を出さはったんやて。
その茶店で売らはったんが「亀だんご」でその茶店を継いだ女将さんの顔がおかめに似てるとゆうことから
「おかめ団子」の名で売って好評になったとゆうことです。

人々に愛され続けてきたおだんごは

 加茂みたらし団子
 言問(こととい)団子
 きび団子
 笹団子

とあげればきりがないのんです。

中村軒は饅頭・餅・団子を作り続けて今年で130年目を迎えました。
感謝の気持を込めて、この一年間、毎月日を決めて何かひとつ半額にさせて頂いております。

又、おかし歳時記を書き始めてから今月で150回目となりました。
お饅頭自慢のつたない文章を読んで頂きありがとうございます。

ほなこの月も、めでたしめでたし。


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